位置商標

位置商標とは？

位置商標とは、商品や包装に付される文字、図形、記号、立体的形状などの標章の位置が特定された商標のことです。商品や包装の特定の位置に一定の態様で付される標章が、商品・サービスの出所を示す標識として機能する場合に、その位置と標章の組み合わせを保護するものです。

位置商標の具体例

株式会社エドウインのタグ

引用先：https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-2015-030361/40/ja

日清カップヌードルの商品包装

引用先：https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-2015-074370/40/ja

位置商標を取得する時のポイント

位置の特定

標章を付する位置を明確に特定し、図面や写真で示すことが重要です。具体的な位置を正確に示すことで、審査官が位置商標の範囲を理解しやすくなります。

標章の説明

標章の内容と位置を詳細に説明することが必要です。標章がどのように配置されるか、どのような視覚効果があるかを詳細に説明しましょう。

一貫性の証明

その位置に一貫して標章を使用していることを示すことが重要です。過去の使用実績を示すことで、位置商標としての識別力を証明できます。

識別力の証明

その位置に付された標章が商品・サービスの出所を示す機能を持つことを証明する必要があります。消費者がその位置に付された標章を見て特定のブランドを連想することが重要です。

使用実績の提示

実際の使用状況や消費者の認知度を示す証拠を提出することが有効です。これにより、位置商標の識別力を裏付けることができます。

位置商標のメリット

独自性の保護

商品の特定の位置に付された特徴的な要素を保護できるため、ブランドの独自性を強化できます。

模倣品対策

位置と標章の組み合わせを保護することで、模倣品に対する効果的な対策が可能となります。これにより、ブランドの信頼性を維持できます。

ブランド価値の向上

商品の特徴的な要素を法的に保護することで、ブランド価値が高まり、消費者の信頼を得ることができます。

視覚的インパクト

消費者の記憶に残りやすい特徴を保護できるため、ブランドの認知度が向上します。

他社との差別化

商品デザインの独自性を強調し、競合他社との差別化をはかることができます。これにより、競争力を強化できます。

位置商標の類否判断

位置商標の類否判断は、以下の要素を基に行われます。

標章の類似性

位置に付された標章自体の類似性を判断します。標章の形状やデザインが似ているかどうかを確認します。

位置の類似性

標章が付される位置の類似性を考慮します。標章が配置される位置が似ているかどうかを評価します。

全体的印象

位置と標章の組み合わせによる全体的な印象を比較します。消費者がどのように認識するかを重視します。

商品・役務の類似性

使用される商品やサービスの類似性も考慮します。商品やサービスが似ているかどうかを確認します。

需要者の認識

一般消費者がどのように認識するかを重視します。消費者が混同する可能性があるかどうかを判断します。

位置商標の登録は奈良特許事務所へ

商品の特徴的な要素を位置商標として保護し、ブランド価値を高めませんか？大阪市・天満橋の奈良特許事務所では、位置商標の登録から権利行使まで、専門的かつ丁寧なサポートを提供いたします。位置商標の登録をお考えでしたら、まずは一度当事務所の無料相談をご利用ください。